Clareon PanOptix Pro(パンオプティクス プロ)

先週は,硝子体茎離断術(黄斑前膜)〜水晶体再建術(両眼多焦点同日を含む)〜眼瞼下垂手術×4〜前後転術(外斜視)。
今週は,ICL近視矯正手術水晶体再建術(両眼同日を含む)。

現在様々な3焦点眼内レンズが上市されており,なかでも世界で最も使用されているレンズは Clareon PanOptix(Alcon社)です。そのさらなる進化版である Clareon PanOptix Proが登場しました。今月下旬にロサンゼルスで開催されるASCRS 2025での話題の1つであり,米国では5月に販売開始,日本では本年秋以降に上市されるようです。

独自のENLIGHTEN NXT光学技術により下記を実現:
・PanOptixの光透過率88%(散乱光12%)に対し,PanOptix Proの光透過率は94%散乱光6%
・改良前と比較して光散乱が50%低減(あらゆる3焦点眼内レンズの中で最も低い光散乱
・全視野にわたって途切れることのない配光(より優れたコントラスト感度)

さらなる利点:
・使い捨てのClareon AutonoMe プリロードデリバリーシステムを採用(2026年以降、はClareon Monarch IVデリバリーシステムでも使用可能)
・IOLパワーは +6.0 D ~ +34.0 D(短眼軸長眼にも対応可能)

眼内レンズは一体どこまで進化を遂げるのか,国内上市が楽しみですね〜!

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