本日は、エキシマレーザーによる治療的角膜切除術(Phototherapeutic Keratectomy;PTK)について。
PTKとは、何らかの原因による眼の表面(角膜)の混濁に対し、エキシマレーザーを照射することで、角膜の表層から実質の一部を切除する手術のことです。角膜の濁りをすべて除去するわけではなく、視力に影響している部位の混濁を除去します。裸眼視力を良くするための治療ではなく、矯正視力の向上を目的とします。不正乱視が残る場合、レーザー屈折矯正手術の追加が必要になる場合もあります。
重篤な術後合併症はありませんが、レーザーで角膜上皮を剥離するため、術後に痛みがあります。よって上皮が再生されるまでの約1週間は、PRKと同様にコンタクトレンズを装着します。
下記に実例を供覧します。
帯状角膜変性①の術前と術翌日
帯状角膜変性②の術前と術翌日
劇的に改善しているのが一目瞭然ですね。エキシマレーザーを有している当院ならではの治療といえます!