先々週:レーシック〜硝子体茎離断術(ERM)〜水晶体再建術(EDOFを含む)。
先週:硝子体茎離断術(PDR)〜水晶体再建術〜出張手術(笠間眼科)。
今週:レーシック〜PTK(顆粒状角膜変性)〜水晶体再建術(両眼同日を含む)〜眼内異物除去(IOL完全脱臼)〜前後転術(外斜視)〜出張手術(二の宮眼科)。
皆さん経過良好です!
本日はシロリムス(sirolimus・別名ラパマイシン)について。
似たような名前のタクロリムス (tacrolimus)は筑波山の土壌から分離されたのに対し、シロリムスはイースター島の土壌から分離されたマクロライド系化合物。抗腫瘍作用(リンパ脈管筋腫症 LAM:ラパリムス)、免疫抑制作用、さらにマウスでは寿命延長作用を有することも報告されており、色々な可能性を秘めている薬剤のようです。
シロリムスの硝子体注射が非感染性汎ぶどう膜炎に有効であることは、以前から報告されていました。ぶどう膜炎に対する治療薬として2017年にFDAに申請されたものの、承認は保留となり、臨床データの追加提出を求められていました。
そして今月のAAO(シカゴ)にて、非感染性汎ぶどう膜炎に対する同薬剤の有用性が改めて報告されました。硝子体注射に伴う一般的合併症以外には大きな副作用もなく、局所投与のためか安全性は比較的高いようです。FDA認可も近いかもしれませんね。