先週は,ICL近視矯正手術×4〜レーシック×6〜水晶体再建術(脱臼IOL摘出&固定・両眼同日・連続焦点を含む)〜眼瞼下垂手術。
今週は,ICL近視矯正手術〜水晶体再建術(両眼同日・連続焦点を含む)〜出張手術(笠間眼科)。
皆さん経過良好です。
本日は,Vabysmo(faricimab:ファリシマブ)について。
アンジオポエチン-2(Ang-2)と血管内皮増殖因子-A(VEGF-A)を同時に制御する,眼科領域としては初のbispecific(二重特異性)抗体であり,滲出型加齢黄斑変性と糖尿病黄斑浮腫に対する硝子体注射薬として先日FDAに承認されました。
有効性はアイリーアに対し非劣性で,投与間隔は最大4ヵ月に延長可能。
安全性はルセンティスやアイリーアとほぼ同様。合併症として特に糖尿病患者での心脳血管系イベントにはやや注意が必要のようですが,頻度は2%以下。
開発は,数々の分子標的薬を世に送り出している大手バイオベンチャーのGenentech社(Roche社傘下)。眼科領域でもアバスチン・ルセンティス・エンスプリングなどが知られており,次から次へと本当にすごい会社ですね〜。
本邦でも近々に認可されることでしょう!