投稿者「satoublogadmin」のアーカイブ

蕎麦

今週末の土曜日は都合により代診Drによる診察のため,金曜日の内眼手術は制限。よって今週の自院での手術はレーシック眼瞼下垂・腫瘍などの外眼手術が主体です。

それにしても毎日本当に暑いですね〜。こんな時に食欲をそそられるのは「蕎麦」。
IMG_1761つくばには美味しいお蕎麦屋さんがたくさんあります。写真は「いちい」さんの揚餅そば。暑い時にあえて温かい蕎麦を…いややっぱり冬の方がベターですね…。そばがきなどメニューも豊富で,また入り口には新鮮野菜の100円均一無人売り場もあります。IMG_1835

そして,やはり「きむら」さんのお蕎麦は最高に美味しいですね。腰のある太めの蕎麦は絶品。写真は「天せいろ」と「そば定食」。ミニ天丼もお勧めです。お昼時はいつも混雑していますが,味・清潔感・雰囲気のいずれも完璧です。書いてるだけでまた食べたくなってきます(^^)。

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トリガーフィッシュ(スマートコンタクト)認証取り下げ?

さて,本日は再度スマートコンタクトに関して。
トリガーフィッシュ1昨年8月に「医療用スマートレンズ」についてご紹介しましたが,7/10付けで早くもその第一弾が国内で承認されました!AlconでもGoogleでもなく,大手コンタクトメーカーのシードです。
スイスの医療機器メーカーSENSIMED社が製造する24時間角膜曲率変動モニター機器「トリガーフィッシュ」システムは,2010年に欧州でCEマークを取得済みです。これを国内ではシードが販売することになりますが,その前段階で医療器具としての承認を得たわけです。トリガーフィッシュ2
コンタクトレンズに内蔵されたICtip内臓センサーにて、眼圧の変化から誘発される角膜曲率の動きを24時間モニター可能であり,アンテナとデータケーブル、レコーダーで構成される受信機を利用するとのことです。

眼圧には誰しも「日内変動」があり,特に進行性の緑内障の患者さんにとってはそれを把握できることは非常に有益です。1泊入院して深夜に2時間毎に眼圧を測定する,という作業を行っていた時代もありましたが,実際には患者・医療サイドの双方にとってかなりの負担となり,患者全員に行う事は非現実的です。このシステムにより24時間自動モニターによる観察が可能となれば,どれだけ有益かは考えるまでもありませんね。今後早急に臨床で使用できることが期待されます。

ところが…喜びも束の間…7/18付けで,シードはこの国内認証を取り下げたとのこと。何か重大な不具合が見つかったのでしょうか…とても残念です。

いずれにせよ,当然ながらこのレンズには屈折矯正機能はなく,以前に紹介した血糖測定と同様に生体モニタリングのみですが,老眼克服の屈折矯正機能を有したコンタクトレンズの登場が待たれます。

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夏到来

近頃は毎週硝子体手術を行っており,この2週間で裂孔原性網膜剥離・黄斑円孔・増殖糖尿病網膜症による牽引性網膜剥離の硝子体手術がありました。いずれの症例も術後数日はうつ伏せが必要ですが,トイレ・食事などは通常通りで問題なく,自宅でただ単になるべく下向きを保持してもらうことになります。特に当院では超低侵襲手術を心がけているため,入院の必要性は全くありません!

例年より2日早い梅雨明けで,いよいよ夏真っ盛りですね。連休初日は 昨年同様に家族と山へ。といっても,今年はクワガタムシも捕獲したいとのリクエストに応えるべく,知り合いの捕獲の達人に連れて行ってもらいました(^^)。
IMG_1811 IMG_1810
一般にクワガタはカブトムシより捕獲が難しいと言われますが,どうやらそれは都市伝説?
ノコギリ・ミヤマ・コクワ・カブトと合計30匹以上の収穫で,自分の幼少時代を振り返ってもこんなに捕獲できた記憶はありません。すべて達人のおかげですが(^^;)。

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エキシマレーザーによる治療的角膜切除術(PTK)

本日は、エキシマレーザーによる治療的角膜切除術Phototherapeutic KeratectomyPTK)について。
PTKとは、何らかの原因による眼の表面(角膜)の混濁に対し、エキシマレーザーを照射することで、角膜の表層から実質の一部を切除する手術のことです。角膜の濁りをすべて除去するわけではなく、視力に影響している部位の混濁を除去します。裸眼視力を良くするための治療ではなく、矯正視力の向上を目的とします。不正乱視が残る場合、レーザー屈折矯正手術の追加が必要になる場合もあります。
重篤な術後合併症はありませんが、レーザーで角膜上皮を剥離するため、術後に痛みがあります。よって上皮が再生されるまでの約1週間は、PRKと同様にコンタクトレンズを装着します。
下記に実例を供覧します。

帯状角膜変性①の術前と術翌日
PTK左ー術前PTK左ー1POD

帯状角膜変性②の術前と術翌日
PTK右ー術前 PTK右ー1POD2

劇的に改善しているのが一目瞭然ですね。エキシマレーザーを有している当院ならではの治療といえます!

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3焦点眼内レンズ(Trifocal IOL)

今週はレーシック〜眼瞼下垂手術〜白内障手術〜硝子体手術と多岐にわたり執刀しましたが、皆さん非常に経過良好で何よりです。

本日は最新の眼内レンズ(IOL)について。先進医療適応の白内障手術で用いられるIOLは、正確に言えば2重焦点(遠方と近方)のIOLです。実際にさほど自覚する方は多くありませんが、理論上は中間距離(2~3m先)はぼやけて見えることになります。
IOLの特性上、焦点を増やせばそれだけエネルギーロスとなり、つまりはコントラスト感度が低下することになります。近年、エネルギーロスが現行の2重焦点IOLと同等であるにもかかわらず中間距離の視力も良好な3焦点IOL(Trifocal IOL)がヨーロッパで発売され、日本でも広まりつつあります(Finevision, physIOL社)。FineVision_large
JSCRS総会でのこのIOLに関するセミナー会場はほぼ満席であり、注目度の高さが窺えます。

術後炎症惹起の問題にて、国内で最も使用されていたAlcon社製ReSTOR(レストア)は2015年4月中旬以降使用不可の状況です。そのため、厚労省未承認にもかかわらず、このような他の多焦点IOLにさらなる注目が集まっています。

日本で承認されている乱視矯正機能付き多焦点IOL(多焦点トーリックIOL)は、唯一ReSTOR Toric(レストアトーリック)だけです。よって乱視矯正も必要で多焦点IOLを希望の患者さんには、現状では未認可のIOLを海外から輸入することになります。このFinevisionにはトーリックIOLもline upされており、患者満足度も非常に優れているようなので、当院でも近々に使用開始することにしました。ご報告まで!

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