レーシック・ICL(フェイキックIOL)」カテゴリーアーカイブ

JSCRS2019

第34回JSCRS学術総会出席のため、先月に引き続き今月も京都へ。

27(木):午前外来・午後学校健診・所用にて横須賀→新横浜経由で京都へ。
28(金):朝7:30〜会議、午後は特別報告の講演。
29(土):昼にランチョンセミナー講演。

本学会の主な内容。
◆ IOL度数計算式としてBarrett Universal Ⅱ式の人気が急上昇。
◆ LASIKなどのsurface ablation後のIOL度数計算式としてBarrett True K式の人気が急上昇。
◆ 術後眼内炎予防:
眼科は、術前後の感染症対策ガイドラインがない唯一の科。
眼球内が特殊な環境であるとはいえ、ガイドライン作成は必要!
・抗菌薬前房内注入:
行う術者と行わない術者で二分。
モキシフロキサシンを用いてのFlash法→数万件の白内障手術にて術後眼内炎は0%
・ AMR対策:
ヨード、そしてヨード、さらにヨード。数秒から数十秒であらゆる菌を死滅させ、耐性も心配なし。適応外使用であるが、灌流液に最初から注入する手法が有用との報告もあり。
◆ 多焦点IOLの先進医療認定:
先進医療に認可され早10年。日本医師会が反対するところの「IOLだけ患者負担とする選定療養(広義の混合診療)」となれるか、完全な自由診療に逆戻りとなるか、あるいは別の新たな指針が出されるか、もうすぐ答えが出る様子。
◆ 三焦点(+トーリック)IOL:
Alcon社の三焦点IOL(PanOptix)が本年2月に承認され、11月頃から使用可能な見通し。
EU圏では三焦点IOLは何年も前から通常に使用されており、当院でも個人輸入で使用中。
やっと認可されたか…というのが正直な印象。
◆ フェムトセカンドレーザー白内障手術:
米国では急増しているが、日本では数%であり増加傾向にはない。2018年4月以降、多焦点IOLの先進医療の材料費として計上は不可。通常の白内障手術と比較しての大きなメリットが証明されておらず、いわゆる「広告」としてのみ機能しているのが現状。
三焦点+EDOF IOL:
ヨーロッパにおいて三焦点+EDOFのIOLが発売予定の様子。それぞれの利点を有し、しかも光学的ロスがさらに減少。今後のプレミアムIOLのメインは三焦点+EDOF+toric IOLとなりそうな予感。

セミナー終了後は市内ぶらぶら&お買い物。蒸し蒸しした梅雨の時期でも相変わらずの賑わい。
行きは勿論、原稿〆切間近にて帰りの車内でもず〜っとパソコンと睨めっこ。
週明けは溜まりに溜まった手術が….Zzzz…。

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ICL 100 万枚突破

先々週:硝子体茎離断術(ERM)〜緑内障手術(インプラント挿入)〜水晶体再建術(EDOFを含む)〜眼瞼下垂手術翼状片切除術〜出張手術(二の宮眼科)
先週:レーシックICL近視矯正PTK水晶体再建術(EDOF・三焦点を含む)〜出張手術(笠間眼科)
今週:レーシック硝子体茎離断術(DR-VH)〜水晶体再建術〜出張手術(鉾田病院)
皆さん経過良好です!

ICL(眼内コンタクトレンズ)は世界75以上の国と地域で承認されており、出荷枚数が累計100万枚を突破したとのこと。つまり、世界で少なくとも50万人以上に移植されたことになります。
当院でのレーシック希望者において「レーシック適応外であればその際は ICLを 希望」する患者が非常に増加しています。ICLを含めた屈折矯正手術の有用性が広く認知されつつある証拠ですね。
近視は世界的に著しく増加しており、2050 年までには世界の人口の50%を越えるとも予測されています。ICL挿入術は件数的にはまだレーシックに及びませんが、今後さらに増加することは間違いないでしょう。

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AIとDL

今週は、レーシックICL近視矯正硝子体茎離断術(VH)〜水晶体再建術(三焦点を含む)〜眼瞼下垂手術〜出張手術(鉾田病院)
皆さん経過良好です!

週末は日眼総会へ出席。日曜は早朝から会議。
今回の学会のトピックスは以前にも増して、AI(人工知能)DL(深層学習)
眼底写真やOCT所見から、9割程度の正解率でAIによる確定診断が可能になりつつあるとのこと。
眼科におけるAIの今後ついては2年前にも書きましたが、ほぼ予想通りのスピードで普及しそうです。診断は主にAIが、手術加療は医師が、という時代がもうすぐやってきます。どこに受診しても診断は変わらず、ポイントは医師が治療を施せるか否か、となるのでしょうね。

個人的に興味を持って拝聴したのは、AMR(薬剤耐性)について。
現在、耐性菌感染による死亡者数は世界で年間70万人ですが、2050年にはこれが年間1,000万人となり、悪性腫瘍を抜いて断トツ1位の死因になると予想されています。しかし、
・耐性菌の増殖能は弱く長生きはしない。
・EUでは国によって耐性率は大きく異なる。
・米国では過去5年で耐性菌は増加していない。
ということで、そんなに怖がらなくて大丈夫のようですが、抗菌薬点眼3日間でも耐性菌は出現するとのことで、抗生剤の乱用は控えるべきであることは確か。
ウイルス性結膜炎でも細菌性結膜炎でもただの結膜炎でも、不思議なことにいずれでも抗菌薬点眼は保険適応あり。ここから変えないとダメな気がしますね。

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EYBELIS(Eye Bella:美しい目)

今週は、レーシックPTK緑内障手術(インプラント挿入)〜水晶体再建術(両眼同日・二焦点・EDOFトーリックを含む)〜出張手術(二の宮眼科)。
皆さん経過良好です!

週末はエイベリス発売記念講演会へ出席。全国から数百名のDrが参加とのこと。
世界初の選択的EP2受容体作動性の緑内障治療薬であるエイベリス点眼液が、平成30年11月に発売開始となっています。現行のPG製剤と比較し、同等の眼圧下降作用がある一方で、眼瞼色素沈着・上眼瞼陥凹・睫毛異常等の眼局所の副作用は少ないとされています。しかし、IOL挿入眼はCME発症のリスクがあり禁忌。
実際には副作用を起こす症例を稀に経験しますが、若年女性や片眼症例などでは第1選択となりうるでしょうね。

最近、朝食はブッフェよりも和食…笑。

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靖国参拝

3月第1週目:レーシックPTK緑内障手術(インプラント挿入)〜水晶体再建術(両眼過熟同日・EDOFを含む)〜重瞼術(睫毛内反)〜出張手術(笠間眼科)。
第2週目:レーシックICL近視矯正術水晶体再建術(両眼同日・EDOFを含む)〜重瞼術(眼瞼内反)〜出張手術(二の宮眼科)。
第3週目:水晶体再建術(二焦点を含む)〜出張手術(鉾田病院)。
第4週目:硝子体茎離断術(特発性ERM・続発性ERM・DR-VH)〜水晶体再建術(二焦点・EDOFトーリックを含む)〜出張手術(笠間眼科)。
皆さん経過良好です!

週末は靖国神社に参拝。
天候に恵まれ、桜が満開のこともあり、靖国〜皇居周辺は大変な賑わい。

気分も新たに、新年度も頑張ります!

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