白内障手術」カテゴリーアーカイブ

Omnis (全能) & Ortus (起源)

先週は,ICL近視矯正術PTK(アベリノ角膜変性)〜硝子体茎離断術(×2:黄斑前膜)〜水晶体再建術睫毛内反手術〜出張手術(二の宮眼科)。
今週は,レーシック×8〜ICL近視矯正術水晶体再建術(両眼同日を含む)〜眼瞼下垂手術×4〜睫毛内反手術〜出張手術(鉾田病院)。
皆さん経過良好です。

本来は今月中に予定されていたワクチン接種も未定となり,早くて4月下旬とのこと。新規感染者数は下げ止まり,すでにリバウンド(第4波)が懸念されています。
遠出は出来ず,かといって都内にも行けず…。
飲みにも行けないため,必然的に自宅でのワイン消費が増え,仏産のみならず国産への興味も増し…笑。
写真中央の2本は,椀子Omnis(オムニス;上田産)および城の平Ortus(オルトゥス;勝沼産)。いずれも国産最高峰と賞され,味も香りもさすが!  今度はセラーで少しだけ寝かせてみましょう♪

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ドライアイに対するバレニクリン点鼻薬

先々週は,レーシックICL近視矯正術PTK(顆粒状角膜変性)〜硝子体茎離断術(黄斑前膜)〜水晶体再建術(3焦点×4・両眼同日を含む)〜眼瞼下垂手術〜翼状片切除術〜出張手術(鉾田病院)。
先週は,ICL近視矯正術×4〜水晶体再建術(両眼同日を含む)〜前後転術(恒常性外斜視)。
今週は,レーシック×4〜PTK(顆粒状角膜変性)〜ICL近視矯正術水晶体再建術(両眼同日を含む)〜出張手術(笠間眼科)。
皆さん経過良好です。

ドライアイ治療としては初となる点鼻薬バレニクリンvarenicline,Oyster Point社)がFDAへ承認申請されました。Phase2・3ともに結果は良好なため,米国では秋頃には承認される可能性が高いようです。
バレニクニンは副交感神経刺激薬(選択的ニコチン性アセチルコリン受容体アゴニスト)で,鼻腔内の三叉神経を活性化(副交感神経系を刺激)させ,自然な涙液の生成を促進し,涙液層の恒常性を回復させるとのこと。

実はこの薬,禁煙補助の内服薬(商品名:チャンピックス)として日本でも以前から販売されています。副作用としての抑うつ(自殺企図)が危惧されますが,点鼻では血中濃度がかなり低くなるため,全身的副作用の発症頻度は低いということなのでしょうね。

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TECNIS Eyhance IOL

先々週は,レーシックICL近視矯正術水晶体再建術(両眼同日を含む)〜出張手術(笠間眼科)。
先週は,ICL近視矯正術×4〜水晶体再建術(両眼同日を含む)〜出張手術(鉾田病院)。
今週は,レーシック×6〜ICL近視矯正術PTK(帯状角膜変性)〜硝子体茎離断術(裂孔原性網膜剥離)〜水晶体再建術(3焦点・両眼同日を含む)〜眼瞼下垂手術〜翼状片切除術〜出張手術(二の宮眼科)。
皆さん経過良好です。

新しいタイプの単焦点IOLであるTECNIS Eyhance IOL(Johnson & Johnson vision)が,今週FDAに承認されました。
本邦でも,治験を行わずして近々に承認されるようです。EDOF型の多焦点IOLはすでに存在しますが,TECNIS Eyhance IOL焦点深度を拡張させた初の単焦点IOLです。回折デザインがないため,裸眼での近方視までは望めないものの,コントラスト感度は非常に良好のようです。


従来のテクニス単焦点IOLと比較すると,中間視に歴然とした差があるのがわかりますね。トーリックタイプもあり,かなりの需要が見込まれます。

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5焦点眼内レンズ(Intensity lens)導入

明けましておめでとうございます。
Withコロナの年明け早々,今週は,レーシック×6〜iStent inject 挿入術(緑内障)〜エクスプレス 挿入術(緑内障・白内障同時手術)〜水晶体再建術(3焦点・LASIK後を含む)〜重瞼術(睫毛内反)。
皆さん経過良好です。

世界初の5焦点眼内レンズ(Intensity lens:Hanita社)を導入しました!


中間距離(80cm)を基準に同程度の光エネルギー配分 ⇒ 幅広い焦点域(5焦点)の実現。


緻密なレンズ構造: ステップの幅や高さは中心から周辺に向かって変化し,瞳孔径に応じて最適な配分。
高い光透過率: 他の代表的な3焦点眼内レンズと比較し,エネルギーロスが最も少ない。


瞳孔径による光配分の変化:瞳孔径が大きくなっても,中間距離と近方の比率はあまり変わらない。

独自のDynamic Light Utilization(DLU)technologyにより,光効率が最大化,また瞳孔径ごとの光エネルギー配分も最適化され,新世代の多焦点眼内レンズといえます。
焦点は遠方・遠中・中間・中近・近方(40cm)の計5焦点で,全距離において視力の落ち込みの妥協なし。グレア・ハローの出現も最小限で,コントラスト感度も良好であり,日常のあらゆる活動をカバー可能です。
実臨床で患者さんの自覚に有意差があるかどうかは何とも言えませんが,現時点においては世界最先端の眼内レンズといえます。

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iStent inject W(低侵襲緑内障手術:MIGS)

先々週は,ICL近視矯正手術(海外LASIK後)〜硝子体茎離断術(×3:増殖性硝子体網膜症・黄斑前膜×2)〜iStent inject 挿入術(緑内障)〜水晶体再建術(EDOFを含む)〜出張手術(笠間眼科)。
先週は,硝子体茎離断術(裂孔原性網膜剥離)〜iStent inject 挿入術(緑内障×2)〜エクスプレス挿入術(落屑緑内障)〜水晶体再建術(両眼同日×3を含む)〜出張手術(鉾田病院)。
今週は,レーシック×6〜iStent inject 挿入術(緑内障)〜水晶体再建術前後転術(先天内斜視)〜翼状片切除術。
皆さん経過良好です。

MIGS device について度々紹介していますが,その最たるは iStent(Glaukos社)です。この旧 iStent がさらに極小化・低侵襲化した iStent inject(最大長 360um)が2019年10月に国内承認され,承認から遅れること約1年,2020年10月にようやく発売・使用可能となりました。
当院でも早速導入し,皆さん想定通りの眼圧下降効果が得られています。
    

5年前に掲載した microshunt(ab externo)も2020年7月にFDAに承認申請されており,近々に承認される見通し。MIGS全盛時代ですね。

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