先週は,レーシック〜ICL近視矯正手術〜硝子体茎離断術(DM-VH)〜iStent inject W挿入術(緑内障)×2〜水晶体再建術(両眼同日多焦点を含む)〜翼状片切除術×2〜前後転術(外斜視)。
今週は,ICL近視矯正手術〜硝子体茎離断術〜水晶体再建術(先天白内障術後二次挿入・両眼同日を含む)。
皆さん経過良好です。
本日は屈折矯正手術における Market Scope のデータをご紹介。
『全世界での屈折矯正手術件数の年次推移およびCOVID-19の影響』
Graph reprinted with permission;2022 Refractive Surgery Market Report(Market Scope®)
COVID-19 のpandemicに伴い,20020年には一時的に手術件数は減少したものの,他の手術ほどの影響は受けていない様子。2021年にはコロナ以前と同等もしくはむしろ増えており,今後も平均2%程度の増加率で増え続けると予想されています。
『2022年に行われた屈折矯正手術の国別件数および術式』
Graph reprinted with permission;2022 Refractive Surgery Market Report(Market Scope®)
諸外国と比較すると一目瞭然,日本の屈折矯正手術件数は極端に少ない!
術式では,中国ではLenticle Extraction(SMILE)が増加傾向にありますが,欧米ではLASIKが過半数を占めています(この傾向は 2023 Refractive Surgery Market Report においても同様)。一方日本では,先日のブログでも記載した通り,Phakic IOL(つまりICL)が7割を占めています。
屈折矯正手術の分野に限っては日本のガラパゴス化は明らかですが,今後どのように変化していくのか,非常に興味深いですね〜。