白内障手術」カテゴリーアーカイブ

夏の果

先週は眼瞼下垂手術硝子体茎離断術(糖尿病性硝子体出血)〜水晶体再建術(多焦点を含む)。
今週は眼瞼下垂手術硝子体茎離断術(黄斑前膜)〜水晶体再建術(多焦点を含む)。
皆さん経過良好です!

今週末は晩夏恒例のまつりつくば
TDRとのコラボ(TDRスペシャルパレード)といっても単にバスからキャラクターが手を振るだけだっていうし…西武が閉店し、どうなのかな〜? と思いきや、いや〜人人人…
みんなディズニーが好きなのね〜(^^)。


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AcuFocus IC-8

先週はレーシック眼輪筋縫縮術(眼瞼内反)〜水晶体再建術(多焦点を含む)。
今週はレーシック硝子体茎離断術(黄斑前膜)〜水晶体再建術(多焦点を含む)。
皆さん経過良好です!

本日はAcuFocus社のIC-8 IOLについて。

IC-8は、pinhole効果によって焦点深度が通常の単焦点IOLより深くなるIOLです。CE Markは取得済み、FDA未承認、国内も勿論未承認。老視矯正を目的に片眼の角膜実質に挿入するKAMRA InlayのIOLバージョンと言えるでしょう。
近方も見えるといっても、いわゆる多焦点IOLとは全くの別物です。さらに、Extended Range of Vision IOLかどうかいえば確かにそうなのですが、発想が単純であり、光学機能的にTECNIS Symfony(AMO社)とも大きく異なります。

優位眼に通常の単焦点IOLを、非優位眼にIC-8を-0.75Dのやや近方狙いで挿入。
夜間のグレア・ハローが生じにくい、1.5Dまでの軽度乱視は無視可能、円錐角膜などの不正乱視でも裸眼視力良好、従来のようなモノビジョンにはならない。このように利点は多く、患者満足度は極めて高いようです。
当然ながら、視野狭窄などを呈する他の眼疾患がある症例は適応外となります。

瞳孔径が大きめで羞明を訴える縮瞳不良例、古い屈折矯正手術既往がありグレア・ハローの訴えの強い症例、などは良い適応といえるでしょう。

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開業あるある

先週水曜は硝子体茎離断術(裂孔原性網膜剥離・増殖糖尿病網膜症)〜水晶体再建術
木曜は前後転術(恒常性外斜視)。
金曜はレーシック水晶体再建術翼状片切除術。皆さん経過良好です!

今夜は「研究学園医療懇話会」へ出席。
近隣の他科クリニック様との診診連携を主目的とし、年2回開催。今回は泌尿器科Drによる「過活動膀胱」の講演でした。泌尿器科というと、前立腺肥大で処方されるα1遮断薬(ハルナール・ユリーフなど)の副作用としてIFIS(術中虹彩緊張低下症候群)が挙げられます。それとは全く異なる内容ですが、大変勉強になりました。

その後の懇親会で盛り上がった話題は、開業医(特に開業ほやほや時)によくある怪しげな勧誘。色々とありますが、ほんの一部をご紹介。

まずは週刊誌の医療特集。でも実は特集を組んでいるのは週刊誌ではなく、規定ページを買い取った別業者だったりして…。つまり実際は通常の紙面広告…。さらにこの広告料がとても高い!1週間後にはゴミになっちゃいますけど…。

最近多いのが、検索キーワード補助でのネット集客支援を謳った勧誘。
一方的なメール送信で、これが本当にしつこいんです。「まずはお電話にてご説明させていただきます」としながら電話番号が書かれていない…そもそも書かれている会社名が全く検索ヒットせず…。

そして昔からよくある「芸能人との対談」。
当然ながら今が旬ではなく、旬を過ぎてはいるものの皆が知っているような芸能人です。その方と対談して、笑顔でのツーショット写真を撮る。それが院内掲示やホームページで広告として活用できるので、「いかがですか〜?」と電話を掛けてくる専門業者があるんですねー。まあ、詐欺ではありませんが…このために数十万を…?
おそらく、クリニックに限らず何かを起業すると、このような勧誘業者が寄って来るんでしょうね…。引っかかる確率は低くても額が大きいですから、商売が成り立つのでしょう。
もちろん私はこういった類の勧誘には引っかかりません!ある後輩は見事に引っかかってしまいましたが…(^^;)。

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セレンディピティ

先週は水曜木曜とでICL挿入術レーシック水晶体再建術結膜嚢部分形成術(結膜弛緩症)。
今週はレーシックICL挿入術水晶体再建術
皆さん経過良好です!

先週土曜の夜は、敬愛するK先生の教授就任祝賀会に招待され、横浜ベイシェラトンへ。
Drはおよそ150名前後でしょうか、北海道から九州まで錚々たる面々にてやや緊張。
お土産はHUGO & VICTOR。辞書みたいでとてもお洒落ですね〜。

K先生といえば、海外論文の量においてとても有名であり、現時点での累計IFはすでに「353」とのこと。
よくある共著者ではなく、海外原著論文での筆頭著者としては、ここ数年では間違いなく日本一の眼科医でしょう。祝辞では、大ボスのS先生にまで「一体いつそんなに論文を書いているのか」と言わしめ、他の重鎮の先生方も口々に同様のことを述べられていました。

一方の謝辞は謙遜極まりない内容。様々な人々と出会い、偶然が偶然を呼び、今の自分がある。今の自分はすべて皆さんのおかげである、と。

海外発のモノを国内で使用し速攻で論文を書く、というのは実はよく見受けられ、これは考えるまでもなく数ヵ月もすれば他の誰かがやるであろうレベルです。そうではなく、オリジナリティにあふれ、日本発で海外へ発信する、そういった仕事を容易にこなしてしまう方です。
今後少なくとも20年以上にわたり、日本のみならず世界の屈折矯正分野の学術リーダーとなるであろうと確信しています。

そして本日、礼状が早々と届きました!えっ、もう?…はやっ。祝賀会の発起人は別途いらっしゃいますが、礼状はご本人自ら。しかも個々に合わせての直筆謝辞入りです。

医者の常識は世間の非・・とは全く無縁であり、まさに実るほど頭を垂れる稲穂、感服です。

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JSCRS@博多

6/23金曜は福岡行きANA6:30発。羽田に5:30前に着つとすでにかなりの混雑…皆さん早いのね…。初日夜はfaculty dinner(会長招宴)に向け The Luigans Spa & Resort へクルージングの予定でしたが…..あの訃報が日本中を駆け巡り、なんとなく気が進まず、出席を辞退申し上げ…まあ結局は博多の街を闊歩したのですが…。

関東では現在品薄のチーズ味のカールがコンビニに…即購入(^^;)。

今年度のJSCRS総会でも、ポスター・オープンフォーラム・特別報告、の発表をしました。個人的に興味深かった内容は下記の通り。

◆ 米国ではフェムトセカンドレーザー白内障手術装置がすでに数千台稼働中。でも日本では…こうはいかないでしょうね。
ab interno  MIGS。iStentのみならず、様々なab interno deviceが開発され、MIGS旋風の兆候。
◆ IOLの度数計算式として、Barrett Universal Ⅱ式の人気が急上昇。特に長眼軸長眼にて有用。
◆ softbankと共同開発したPepperによる患者への説明。
◆ 新しいタイプのpremium IOL:Extended Range of Vision IOL(TECNIS Symfony, AMO)や、Extended depth of focus IOL(Miniwell Ready, SIFI Meditech)など。
従来の二焦点や三焦点とは異なり、幅広い焦点深度により遠方から中間距離の視力を良好にする、というIOLです。
軽度乱視であれば、乱視矯正を行わなくても良好な遠方視力が得られる」・「レンズパワー計算が多少ずれても大きなトラブルにならない」・「ハロー・グレアがない」などのメリットがあるため、海外では徐々に評価が上がっています。
◆ 米国では昨年クロスリンキング(CXL)の一部機種が昨年FDAに認可され、すでに200台以上が稼働中。EUではCXLの普及により、円錐角膜に対する角膜移植手術件数が半減!
国内レーシック症例に対する後向き研究の結果の発表。78,248例の膨大なデータにおいて、海外と比較しても非常に良好な成績であり、合併症もほとんどなし!
Journal of Refractive Surgeryにacceptされin pressの状態です。私もco-authorに入っており、詳細はまた後日に。

日曜も昼過ぎに発表。急いで空港へ。帰りの便は満席…Zzzz…。

日常に戻ってみると、faculty dinnerにはやはり出席してもよかったかな…などとやや後悔しつつ、限定土産で和を堪能。
鈴懸の草月、辻利兵衛本店の宇治有機抹茶入大福、うまし(^^)。

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