IZERVAY(アイザベイ)

先々々週は,ICL近視矯正手術〜硝子体茎離断術(黄斑円孔)〜水晶体再建術(両眼多焦点同日・遠視LASIK後多焦点を含む)〜出張手術。
先々週は,水晶体再建術(両眼多焦点同日・遠視LASIK後多焦点を含む)〜出張手術。
先週は,ICL近視矯正手術〜水晶体再建術(両眼多焦点同日を含む)〜眼瞼挙筋短縮術(眼瞼下垂)〜眼輪筋縫縮術(眼瞼内反)〜翼状片切除術。
今週は,レーシック×4〜ICL近視矯正手術〜硝子体茎離断術×2(黄斑円孔・黄斑前膜)〜水晶体再建術(両眼同日を含む)〜出張手術。
皆さん経過良好です。

週末は日本網膜硝子体学会(JRVS)総会出席のため東京国際フォーラムへ。

萎縮型AMDにおける地図状萎縮に対する新治療薬 アイザベイ(アステラス製薬):
2023年のFDA承認時に当ブログで紹介しましたが,ようやく本邦でも承認されましたね。
先週,アステラス製薬と千寿製薬とが日本における販売パートナーシップ契約を締結したとのこと。国内では条件付き承認などの縛りもあり,眼科に縁が深い千寿製薬の方が販売が容易なのでしょうね。
Peripheral Exudative Hemorrhagic Chorioretinopathy(PEHCR)
知らなかった希な疾病ですが,座長も知らなかったようなので,まあ仕方なし笑。
ロボット硝子体手術
補助レベルでも,印象としてはまだまだ先かなー…と。

Breakthrough的なtopicはありませんでしたが,実臨床に生かせるコツを散見でき,大変勉強になりました!

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miLens(Smartlens社)

先々々週は,ICL近視矯正手術〜レーシック水晶体再建術
先々週は,硝子体茎離断術(BRVO-VH)〜水晶体再建術(両眼多焦点同日を含む)〜出張手術。
先週は,硝子体茎離断術(黄斑前膜)〜水晶体再建術(両眼同日・matureを含む)。
今週は,硝子体茎離断術(黄斑前膜)〜水晶体再建術(両眼多焦点同日・LASIK後を含む)〜眼瞼結膜腫瘍摘出術(血管腫)〜埋没法(睫毛内反)。
皆さん経過良好です。

本日は,miLens(Smartlens社)について。

現在,診察時以外での眼圧モニタリング法として,iCare Home2(iCare社)を用いた在宅での測定がありますが,経時的な自己測定は患者さん自身において実際かなりの負担となります。
Triggerfish(Sensimed社)は,スマートコンタクトレンズに埋め込まれた微小な回路を用いて,眼圧変動によって生じる角膜の微小静電変化を捉えることにより,間接的に24時間の眼圧モニターが可能となります。自己測定の必要性はありませんが,電源および眼の周囲に貼り付ける大型システムが必要となります。

一方,miLensは,世界最小のウェアラブルマイクロ流体デバイス(世界初の電子機器不使用コンタクトレンズ)です。 スマホの専用AI搭載アプリを介してリアルタイムで眼圧の確認が可能であり,患者自身がスマホを用いて直接測定値を取得できるという点で,既存の他の技術とは異なります。
米国眼科医の96.2%がこの技術が利用可能になった時点で導入する意向を示したほど注目されており,Smartlens社はFDA承認に向けた動きを加速化させているようです。

眼圧には誰しも「日内変動」があり,進行性の緑内障の患者さんにおいて自身でそれを把握できることは非常に有益です。1泊入院して深夜に2時間毎に眼圧を測定する,という作業を行っていた時代もありましたが,患者・医療サイドの双方にとってかなりの負担となり,患者全員に行う事は非現実的です。特別な負担なく24時間自動モニターによる観察が可能となれば,どれだけ有益かは考えるまでもありませんね。早急に国内でも承認されることが期待されます。

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ロボット白内障手術

先々々週は,レーシック×4〜PTK(帯状角膜変性)〜硝子体茎離断術×2(黄斑円孔網膜剥離・特発性黄斑円孔)〜水晶体再建術(両眼同日を含む)。
先々週は,硝子体茎離断術(PDR-VH)〜水晶体再建術(LASIK後多焦点・両眼同日を含む)。
先週は,水晶体再建術(両眼同日・多焦点を含む)〜出張手術。
今週は,硝子体茎離断術(黄斑前膜)〜水晶体再建術(両眼多焦点同日を含む)〜出張手術。

本日は,世界初ロボット白内障手術について。

使用されたのは Horizon Surgical Systems 社のPolarisロボット・プラットフォームで,AIでの視覚とロボットによる精密制御が統合された,初の眼科特化手術システム。10年以上前から豚眼などでの基礎実験を積み重ね,このたび人眼での白内障手術にて完遂成功を納めたようです。当然ながらFDAの承認などはまだ先の話ですが,夢がありますねー。

詳細はblackboxに包まれていますが,ダヴィンチ外科手術と同様,さすがに完全ロボット手術というわけではなく,正確にはロボット支援手術でしょうか….。 とはいえ,医師の技量に頼ることなく,あらゆる症例に高い一貫性を持って取り組むことができる可能性を秘めています。
数十年には,白内障手術のみならず,眼科手術全般で広く普及していることでしょう!

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緑内障学会@神戸

先々々週は,前後転術(内斜視)〜水晶体再建術(両眼同日・多焦点を含む)〜出張手術。
先々週は,硝子体茎離断術(黄斑前膜)〜iStent inject W 挿入術(緑内障)〜水晶体再建術(両眼同日を含む)。
先週は,ICL近視矯正手術〜硝子体茎離断術(黄斑円孔)〜水晶体再建術(両眼同日を含む)〜出張手術。
今週は,ICL近視矯正手術〜硝子体茎離断術(黄斑前膜)〜水晶体再建術
皆さん経過良好です!

週末は緑内障学会に出席のため神戸へ(昨年は姫路,来年は静岡 ♪ )。

今回興味深かった内容:
全眼球および部分顔面移植後の症例報告 ⇒ 生着するも視覚回復は認められず(JAMA 2024)。
イーロン・マスク氏のNeuralink社が開発した視覚再生脳内インプラント(Blindsight)はFDAから画期的医療機器(Breakthrough Device)と指定済。
⇒ 論文は皆無だが,ARVOで招待講演されるほどの注目度。侵襲性の高い臨床試験のため,通常であれば倫理的に問題視される可能性が高いが,マスク氏ならそこはなんとか…笑。
複数のSNP重複変異 ⇒ 緑内障発症のリスク↑↑↑
フラマー症候群とNTGに相関あり ⇒ やはり血流障害はよくない。
白内障術後に眼圧(見かけ上の測定値)が下がっても,緑内障性視野障害は進行する。
⇒ 角膜ヒステレシス(角膜弾性)の変化により術後一過性に低い測定値となっているだけで,ヒステレシスが戻れば眼圧も元に戻る。当然ながら視野の進行は止まらない。
眼圧と脳脊髄圧との圧格差は緑内障の進行要因の一つ(拡張期血圧が低すぎるのも同様)。
⇒ 脳室シャント術後の低随圧で視野狭窄が悪化(過度の低随圧は要注意)。
ROTA(網膜神経線維層テクスチャ解析):正常眼データベースに依存しない!
⇒ 初期緑内障でも高率に乳頭黄斑繊維束欠損あり。
OCTAのFAZ(中心窩無血管領域)面積:DRのみならず緑内障でも有用。
MLTはSLTと比較し,術後一過性の眼圧上昇なし ⇒ 当院でも確認済。
緑内障術後眼瞼下垂の頻度:濾過手術後10%・チューブシャント術後20%以上(白内障術後3%)。

圧巻だったのは,山中伸弥先生の特別講演!
当日朝にヘルシンキから帰国したばかりとのことで,超多忙のなかでのご講演。
医師を志した理由・若くして他界した父へ何もしてあげられなかった無念さを,亡き父上の写真を投影しつつ語られ,そしてiPS細胞誕生からCiRAでの臨床試験の現状・iPS財団設立の理由などをユーモアを交えながら話されていました。
さらに,日本の国民皆保険制度は世界的にも類い希な制度であること,このまま米国から高額な薬を輸入し続けていては日本の医療保険制度はいずれ破綻することは必須であること,適正価格とすべく国内での創薬・技術開発が望まれること,以上を特に強く主張されていらっしゃいました。
マラソンは元々趣味などではなく,資金集めの一環としてスタートしたものの,今となっては完全にライフワークとなり,なんと今年62歳にして自己ベストを更新!計算上では2060年(98歳)に2時間を切る予定とのことで,そのためにもiPS細胞のさらなる臨床応用が必要とのこと….笑。
iPS細胞を用いた臨床応用が世界中に安価でなされる時代が来るであろうことを確信できました!

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戦後80年

先々々週は,レーシックPTK(顆粒状角膜変性)〜硝子体手術(眼内鉄片異物)〜水晶体再建術(外傷性白内障・両眼同日・多焦点を含む)〜出張手術。
先々週は,水晶体再建術(両眼多焦点同日を含む)〜眼輪筋縫縮術(下眼瞼内反)〜眼瞼腫瘍切除術(黄色腫)〜結膜嚢部分形成術(眼窩脂肪ヘルニア)〜出張手術。
先週は,ICL近視矯正手術〜水晶体再建術(両眼同日・連続焦点を含む)〜出張手術。
今週は,お盆にて夏期休診のためオペなし。

昨年は,近隣の予科練平和記念館を見学
本年は,靖国神社を参拝(ついでに皇居も参観)。

皇居は外国人観光客ばかりで,幾度となく道を尋ねられ…笑。
一方,靖国神社は当然ながら日本人のみ。

やはりA級戦犯の合祀はダメですね!
私を含めて参拝者のほとんどは,A級戦犯以外の,日本国のために尊い命を捧げられた人々の御霊に拝礼しています。

さて,来年はどこに拝礼すべきかなと。

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