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予科練

先々週は,ICL近視矯正手術×6〜水晶体再建術(連続焦点トーリックを含む)。
先週は,レーシックPTK(顆粒状角膜変性)〜ICL近視矯正手術〜水晶体再建術(両眼同日LASIK後を含む)〜出張手術。
皆さん経過良好です。

4年前の8月に筑波海軍航空隊記念館を見学しましたが,8/15の今日は予科練平和記念館へ。
終戦記念日にて,館内は非常に多くの見学者。

館内は写真NG🙅

昭和14年に横須賀から阿見町へ飛行予科練習部(予科練)が移転し,終戦まで全国の予科練教育・訓練の中心的役割を担っていたそうです。
予科練生は倍率70倍強の狭き門を勝ち抜いた14歳から17歳までのエリート少年達。終戦までの15年間で約24万人が入隊し,うち2万4千人が戦地へ。終戦間際には特攻隊として出撃したものも多く,戦死者は8割の1万9千人とのこと…..。

内部は美術館のごとく先進的な設計。入隊☞訓練☞心情☞飛翔☞交流☞脅迫☞特攻と7つの部屋に分かれ,それぞれの部屋で当時の映像・写真・遺品などを拝見できます。合格通知に対する「夢のようであります…」との母への文面・当時のままのハンモックベッド・朝5時起床〜夜9時就寝までのタイムスケジュール・週6日7時間授業の実際・厳しい訓練風景・仲間と戯れる少年の笑顔・戦前と戦時中とで大きく異なる広告・B29爆撃を疑似体験するシアター映像・特攻機からのモールス信号が途絶える映像など,衝撃は数知れず。

ちょこっと寄るつもりがあっという間に2時間経過….まだの方は是非!

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屈折矯正手術:海外との相違

先週は,レーシックICL近視矯正手術〜硝子体茎離断術(DM-VH)〜iStent inject W挿入術(緑内障)×2〜水晶体再建術(両眼同日多焦点を含む)〜翼状片切除術×2〜前後転術(外斜視)。
今週は,ICL近視矯正手術〜硝子体茎離断術水晶体再建術(先天白内障術後二次挿入・両眼同日を含む)。
皆さん経過良好です。

本日は屈折矯正手術における Market Scope のデータをご紹介。

『全世界での屈折矯正手術件数の年次推移およびCOVID-19の影響』

Graph reprinted with permission;2022 Refractive Surgery Market Report(Market Scope®)

COVID-19 のpandemicに伴い,20020年には一時的に手術件数は減少したものの,他の手術ほどの影響は受けていない様子。2021年にはコロナ以前と同等もしくはむしろ増えており,今後も平均2%程度の増加率で増え続けると予想されています。

 

『2022年に行われた屈折矯正手術の国別件数および術式』

Graph reprinted with permission;2022 Refractive Surgery Market Report(Market Scope®)

諸外国と比較すると一目瞭然,日本の屈折矯正手術件数は極端に少ない
術式では,中国ではLenticle Extraction(SMILE)が増加傾向にありますが,欧米ではLASIKが過半数を占めています(この傾向は 2023 Refractive Surgery Market Report においても同様)。一方日本では先日のブログでも記載した通り,Phakic IOL(つまりICL)が7割を占めています。

屈折矯正手術の分野に限っては日本のガラパゴス化は明らかですが,今後どのように変化していくのか,非常に興味深いですね〜。

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JSCRS Clinical Survey 論文

先週は,レーシックPTK(顆粒状角膜変性)〜硝子体茎離断術(ERM・VH)〜水晶体再建術(両眼同日多焦点トーリックを含む)〜眼瞼下垂手術×3〜翼状片切除術。
今週は,硝子体茎離断術水晶体再建術(先天白内障術後二次挿入・両眼同日多焦点を含む)〜出張手術。
皆さん経過良好です。

21年前からJSCRS Clinical Surveyを担当し,毎年日本語での総説を執筆。
この度,過去20年間における長期データをまとめた原著論文が英文雑誌にacceptされました。
本日onlineにて先行公開開始です!

Title:Changes in cataract and refractive surgery practice patterns among JSCRS members over the past 20 years.
DOI:10.1007/s10384-024-01081-3
PubMed:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39002076/

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JSCRS総会@博多

先週は,ICL近視矯正手術×4〜水晶体再建術(両眼同日多焦点を含む)。
今週は,硝子体茎離断術(ERM)〜水晶体再建術(両眼同日多焦点を含む)〜出張手術。
皆さん経過良好です。

今週末は第39回JSCRS学術総会へ出席のため博多へ。
シンポジム日中韓の白内障・屈折矯正手術の現状」の座長,および「Current trends in cataract and refractive surgery in Japan based on the results of the JSCRS clinical survey」の講演を担当しました。

中国・韓国の先生方の講演内容を簡単にご紹介します。

1)中国(Dr. Xiaoying Wang):
・SMILE手術25万件は世界TOP
・ICLも増加傾向。OVDを使用しない「one-step ICL手術」は約1分で完了するため,Wang先生は1日に110眼のICL手術を執刀した経験があるとのこと!

2)韓国(Dr. Jong Suk Song,KSCRS理事長):
・〜2022年;個人医療保険で多焦点IOLがカバーされていたため,70〜80%が多焦点IOL
・2023年〜;保険でカバーされなくなったため,多焦点IOLは20%未満に減少

両眼同日白内障手術(ISBCS)と別日手術(DSBCS)との比較試験(アジア初);
・COVID-19以降,ISBCSが増加(80%が単焦点IOL)。
・特に85歳以上の症例でISBCSが好まれる(日本と同様に付き添いの都合?)。
・術後眼内炎;2020(ISBCSで有意に多い)→2021(有意差なし)
☞両群とも術後1時間のみ閉眼し,その後は術後点眼開始とのこと。とすると2021年に有意差がなくなった理由は?
欧米の大規模比較試験において,同日でも別日でも眼内炎に有意差はないことは立証済みです。
韓国での結果については,私的意見として,単純にいわゆる「ISBCS手技の習熟」が原因かも?

3)韓国(Dr. So-Hyang Chung):
・中国と同様に,韓国でもSMILE手術が増加。
・軽度近視ではphakic IOLが多い。
・日本と異なり,ICL(後房レンズ)のみならず,Artisan/Artiflex前房レンズ;日本では未承認)も比較的用いられている(理由は不明)。

2022年の ESCRS surveyでは,角膜屈折矯正手術におけるメイン手術として,84%がLASIK,12%がSMILE,と報告されています。
欧米と中国・韓国との相違,さらに同じアジア圏であるにもかかわらず日本との差にも驚きですね〜!

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