白内障手術」カテゴリーアーカイブ

医療用スマートレンズ

mm140117_google今年1月に,googleの研究開発部門「グーグルX」が医療用スマートコンタクトレンズを開発中と公表されました。糖尿病患者向けに開発されているもので,2枚のソフトコンタクトレンズ用素材の間に小型の無線チップとグルコースセンサーを組み込み,1秒ごとに涙に含まれる血糖値の変化を計測する,というものです。

そして先月,ノバルティスの眼科分野の子会社であるアルコンが,この「スマートコンタクトレンズ」技術のライセンスを取得することでGoogleと合意したと発表されました。これにより,
① 涙液から持続的に血糖値を測定し,ワイヤレスで計測値をモニタリングするコンタクトレンズ
② オートフォーカス機能の付随したコンタクトレンズ(もしくは白内障治療用眼内レンズ)
の開発を目指すとのこと。

アルコン社といえば,コンタクト/眼内レンズの分野では高いシェアを維持している,眼科分野では最大手のグローバル企業です。ノバルティス社に吸収され,その地位はさらに確実なものとなっています。
以前は「市場に出るのはまだまだ先だろうなあ〜」と私的には考えていましたが,アルコン社と手を組むとなると話は一転! ここでは詳細は書けませんが,実用化もさほど遠い話ではないようです。ゴースト・プロトコルに登場するカメラ画像転送コンタクトレンズのような,映画の中でしかありえないと思っていたものが近々に現実のものとなりそうです。本当に楽しみですね〜。

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第29回JSCRS学術総会

7/11〜7/13に福岡国際会議場で開催された第29回JSCRS学術総会にて、11(金)・12(土)の両日に講演を行わせて頂きました。
1)7月11日(金)
Do Japanese standards match international standards ?
〜 From selection of IOLs to prevention of endophthalmitis 〜
日本のスタンダードは世界のスタンダードか?
〜 眼内レンズ選択から眼内炎対策まで 〜 
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ASCRSとESCRSのとても偉い先生達とdiscussionさせて頂き,感激です!

2)7月12日(土)
2013年度JSCRS会員アンケート調査報告
かれこれ13年目の担当となる会員アンケート調査報告ですが,今回は海外との比較を主に講演しました。 まさに「継続は力なり」だと思います。

会長招宴2

会長招宴(closed faculty dinner)に招待されたので出席しました。今回はキャナルシティのグランドハイアット。

クラブ33-1ちなみに…..昨年の第28回JSCRS総会は浦安にて開催され,その際の会長招宴はTDLの「クラブ33」!
クラブ33をご存じでしょうか。TDLの中で唯一お酒が飲めるパーティー会場です。右の写真は入り口の鍵を開ける瞬間ですが,招待された海外のDrもカメラ片手に興味津々。中に入るとミッキーマウスとともに記念撮影(恥ずかしいのでその写真は載せません)。グラスを片手にパレードを見学し,帰り際にはクラブ33オリジナルのお土産を頂きました。Pricelessの体験でしたが,できれば家族と来たい場所ですね(^^;)。

学会前の3週間は非常に多忙でしたが,成し遂げた達成感が疲れを吹き飛ばしてくれます。
明日からまた日常臨床を頑張ります!

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国立科学博物館オープンラボ

ここ最近は白内障手術は勿論のこと、硝子体手術も毎週行っています。網膜剥離などの準緊急手術もあったりしてほんの少々疲れ気味(^^;)。でも昨日行ったすべての手術患者さんの経過が非常に良好で、笑顔で帰宅され喜ばしい限り♪。来週もレーシック・白内障・硝子体手術と頑張ります!
話は変わりますが、毎年この時期に「国立科学博物館オープンラボ」が国立科学博物館筑波地区(筑波実験植物園)で行われています。本日は年に1回のまさにその日でしたが、今年は診療にて私は行けませんでした(^^;)。
科博筑波地区にはまだ研究が終了していない代物が山ほどあり、上野で展示される前に筑波で検証されるとのこと。通常は公開されないそれらの研究対象物が、年に1回だけ一般公開されます。
例えば、抗生物質がない時代の梅毒にて溶けた頭蓋骨標本(そんなの見たことないですよね)。世界で初めてダイオウイカの生映像撮影に成功したあの有名教授が直接説明してくれたり(羨ましい…)。例年県外からの見学希望者も多くかなり混雑し、上野の科学博物館よりすごいとの声も。
毎年この時期は、JAXAや他の研究施設でも様々なイベントが行われますが、科博オープンラボは一押しです!

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国際学会

WOC1WOC(世界眼科学会議)2014が4/2〜4/6まで東京国際フォーラム及び帝国ホテルで開催されています。WOCは2年毎に世界のどこかで開催され、日本での開催は36年ぶりです。今日はWOCとは別途で出席義務のある大事な会合があったため、有楽町まで足を運びました。
学会の感想としては…同じ時間帯にあまりに多くの講演が重なっているので、ちょっと消化不良といった印象です(^^;)。他の国際学会も同様ですが、それだけ規模が大きいということです!
国内の学会はもちろん重要ですが、海外の学会に出席すると世界標準と日本標準の違いが肌で感じられます。今自分が行っている手術手技を世界標準にupdateさせる意味で、非常に勉強になります。

数ある眼科国際学会のなかで、私はASCRS(米国白内障屈折矯正手術学会)の会員になっています。ASCRS総会は、シカゴ→サンフランシスコ→ボストン→サンディエゴ→シカゴ…と4都市順で毎年4月下旬に開催され、今年の開催地はボストンです。
ヨーロッパでもESCRSというASCRSと同様の学会があります。EUでは米国FDAほど規制が厳しくないので、日本や米国で承認されていない手術器具なども多数展示されています。さらに、リスボン、ストックホルム、ベルリン、バルセロナ、パリ、ウィーン、ミラノ、アムステルダム、そして今年はロンドンといったように毎年EU各都市で開催されるので、旅行目的ならこちらがお勧めかもしれませんね。しかし…眼科医療の最先端は、やはり米国です。日本の眼科医の留学先のほとんどが米国です。緑内障点眼薬や手術機器の認可などが米国から5年遅れ、なんてことは通例です。

開業してまだ半年なので残念ながら今回のASCRSには出席しませんが、昨年まで毎年出席(発表)してきました。リーマンショック直後には出席者が明らかに減り、モーニングセミナー時のテーブルサーブの朝食が簡易なものになったりしましたが、最近はまた華やかさが戻っています。ASCRSには世界中から白内障・緑内障・屈折矯正手術のスペシャリストが勢揃いしますから、テンションも上がります!日本からは前眼部術者だけでなく、網膜硝子体術者も毎年多数出席しているのも納得できます。うまく言葉で表せませんが、あのなんとも言えない独特の雰囲気がいいんですよね〜。

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白内障手術〜IOL縫着術〜硝子体手術〜眼瞼下垂手術

今週金曜は祝日のため,本日午後に手術を行いましたが,内容が盛り沢山でした(^^;)
通常の白内障手術の患者様は全員,当然ですが問題なく終了。
そして,他院からの紹介患者様の,眼内レンズ毛様溝縫着術も行いました。前医での術後2ヵ月間にわたり角膜混濁が消失せず切迫水疱性角膜症といった超難症例でしたが,本日の手術は無事終了しました。
さらに,先週に引き続き今週も硝子体(黄斑前膜)手術がありました。黄斑前膜についてはいずれ詳しく書きたいと思いますが,「見えてはいるけど中心の歪みがゆっくりと進行してきた」という場合は,この病気の可能性もあるので,是非一度網膜専門医を受診することをお勧めします。いずれにせよ予後は良好であり,手術も比較的容易な分類に入りますのでご安心下さい。
最後にラジオ波メスを用いて眼瞼下垂手術を施行し,手術はすべて終了!
そして5時〜外来診療…(^^;)
明日患者さん全員の喜んだ顔を見るのが楽しみです!

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